JWTについて
JWT(JSON Web Token)は、WordPress REST APIにおける認証の手段として非常に便利です。この記事では、WordPressサイトでJWTを使用してREST API認証を行う方法を詳しく解説します。
JWT(JSON Web Token)は、ユーザーの認証情報をセキュアに交換するための標準です。JWTはトークン形式で、ヘッダー、ペイロード、署名の3つの部分から成り立っています。WordPress REST APIでJWTを使うことで、クライアントとサーバー間で安全に認証情報を送信できます。
WordPressでのJWT認証設定
JWT Authentication for WP REST APIプラグインのインストール
- WordPress管理画面にログインし、「プラグイン」>「新規追加」をクリックします。
- 検索バーに「JWT Authentication for WP REST API」と入力し、インストールします。
- インストール後、プラグインを有効化します。
.htaccessの設定
.htaccessまたはウェブサーバーの設定
.htaccess
ファイルに必要な設定を追加します。Authorization
ヘッダーを処理するための設定です。
以下の内容をhtaccess
に追記します。
“`
RewriteEngine on
RewriteCond %{HTTP:Authorization} ^(.)
RewriteRule ^(.) – [E=HTTP_AUTHORIZATION:%1]
SetEnvIf Authorization “(.*)” HTTP_AUTHORIZATION=$1
### wp-configの編集
- WordPressの`wp-config.php`ファイルに以下のコードを追加します。これにより、JWT認証で使用する秘密鍵を設定します。
```php
define('JWT_AUTH_SECRET_KEY', 'your_secret_key_here');
```
- `your_secret_key_here`は、任意の秘密鍵(十分に複雑で長い文字列)に置き換えます。
-
https://api.wordpress.org/secret-key/1.1/salt/(https://api.wordpress.org/secret-key/1.1/salt/) このリンクで自動生成したキーを利用することが推奨されているようです。
この部分は最後に追記するよりも、`define( 'NONCE_SALT',`がある下あたりに書いたほうがいいかもしれません。
詳しくは以下の記事を確認してください。
<div class="wp-block-embed__wrapper">
WordPressのRESTAPIでJWT認証時のエラー解決法発生したエラー WordpressのREST APIを使うにあたって、きちんと設定したはずなのになぜかエラーが出て、アクセストークンを取得できない… という状況になりました。 レスポンスのメッセージは {"code":"jwt_auth_b...
</div>
<div class="alert-box">`JWT_AUTH_SECRET_KEY`は、外部に漏洩しないように注意してください</div>
### JWTトークンの取得方法
JWTトークンを取得するためには、WordPress REST APIに対してログインリクエストを送信し、アクセストークンを取得します。以下の例では、Pythonを使ってトークンを取得する方法を示します。
1. **必要なライブラリのインストール**
```bash
pip install requests
```
2. **トークン取得スクリプト**
```python
import requests
# WordPressサイトのURLとエンドポイント
base_url = "https://your-wordpress-site.com"
token_url = f"{base_url}/wp-json/jwt-auth/v1/token"
# 認証情報
credentials = {
"username": "your_username",
"password": "your_password"
}
# POSTリクエストでトークンを取得
response = requests.post(token_url, data=credentials)
if response.status_code == 200:
token = response.json().get('token')
print("JWT Token:", token)
else:
print("Error:", response.status_code, response.text)
```
- `your_username`と`your_password`は、WordPressの管理者アカウントのユーザー名とパスワードに置き換えます。
- トークンはレスポンスのJSONから取得できます。
### PythonからのJWT認証を使ったAPIリクエストの実行
トークンを取得したら、JWTを使ってWordPress REST APIにリクエストを送信できます。
```python
import requests
# WordPressサイトのURLとエンドポイント
base_url = "https://your-wordpress-site.com"
api_url = f"{base_url}/wp-json/wp/v2/posts"
# JWTトークン
token = "your_jwt_token"
# 認証ヘッダーの設定
headers = {
"Authorization": f"Bearer {token}",
"Content-Type": "application/json"
}
# POSTリクエストで記事を作成
post_data = {
"title": "Sample Post",
"content": "This is a sample post created via JWT Authentication.",
"status": "draft"
}
response = requests.post(api_url, headers=headers, json=post_data)
# APIレスポンスの確認
if response.status_code == 201:
print("Post created successfully!")
print("Post ID:", response.json()['id'])
else:
print("Error:", response.status_code, response.text)
まとめ
JWTを使用してWordPress REST APIの認証を行うことで、セキュアかつスムーズな認証プロセスが実現できます。