✅ 基本ルール
- 補語は 動詞・形容詞の「あと」に置く
- 「どんなふうに?」「どうなった?」などを補足する
✅ 補語の主な種類
以下の5種類がよく使われます。
種類 | 役割 | 例文 | 意味 |
---|---|---|---|
結果補語 | 動作の結果を表す | 吃完饭了。 | 食事を食べ終わった。 |
方向補語 | 動作の方向を表す | 走进房间。 | 部屋に入っていく。 |
程度補語 | 程度・様子を示す | 高兴极了。 | めっちゃうれしい。 |
可能補語 | ~できる/できない | 看得懂汉字。 | 漢字が読める。 |
数量補語 | 回数・量などを表す | 说了一遍。 | 一度話した。 |
① 結果補語(動作の「結果」を表す)
よく使う補語:完(終わる)、好(うまくいく)、到(到達)、见(見える)
文 | 意味 |
---|---|
我吃完了饭。 | ご飯を食べ終わった。 |
他说错了。 | 彼は言い間違えた。 |
找到了钥匙。 | 鍵を見つけた。 |
✅ 文法構造:動詞 + 結果補語 + 了(完了の「了」)
② 方向補語(動作の「方向」を示す)
基本パターン:来(こっちへ) / 去(あっちへ)
文 | 意味 |
---|---|
他走进来。 | 彼は中に入って来た。 |
她拿出去了。 | 彼女はそれを持って出ていった。 |
✅ 文法構造:動詞 + 方向補語(複数もあり得る)
例:上来、下来、出去、进去、过来、过去 など
③ 程度補語(どれくらいか)
文 | 意味 |
---|---|
他累死了。 | 彼は死ぬほど疲れてる。 |
高兴极了! | めちゃくちゃ嬉しい! |
✅ よく使う語:得很、极了、死了、不得了 など
また、「得 + 形容詞」で様子を表すことも多いです。
例:
他说得很快。=彼は話すのが速い。
④ 可能補語(〜できる・できない)
構造は以下のように、「得(できる)/ 不(できない)」を動詞と補語の間に挿入します。
文 | 意味 |
---|---|
看得懂中文。 | 中国語が読んで理解できる。 |
听不清楚。 | 聞いてもはっきりわからない。 |
✅ 文法構造:動詞 + 得/不 + 補語
⑤ 数量補語(数や回数など)
文 | 意味 |
---|---|
我看了三本书。 | 3冊の本を読んだ。 |
他打了我两下。 | 彼は私を2回叩いた。 |
✅ 文法構造:動詞 + 了 + 数量 + 名詞(や回数)
✅ 補語のイメージまとめ
補語の種類 | 答える問い | 例文 | ポイント |
---|---|---|---|
結果補語 | どうなった? | 吃完了 | 完了した結果 |
方向補語 | どこへ?どこから? | 出去、进来 | 動作の方向 |
程度補語 | どのくらい? | 累死了 | 感情や状態の強調 |
可能補語 | できる?できない? | 看得懂 | 「得/不」の使い分け |
数量補語 | どれくらいの量? | 说了一遍 | 回数や数量 |
✅ 補語の注意点
- 補語は動詞とセットなので、動詞の後ろに必ず置く
- 結果・方向・程度・可能などが複合して使われることもある
例:他走进去了。(彼は中に入っていった)