Cline + Brave SearchでWeb検索に対応する方法

IT・プログラミング

Clineは、AIとの対話体験を強化するアプリケーションです。MCP(Model Context Protocol)サーバーを追加することで、Web検索などの外部サービスと連携し、より高度な情報取得が可能になります。この記事では、Brave SearchをMCPサーバーとして追加し、Cline上でWeb検索を実行できるようにする方法を解説します。

今回紹介する方法は完全無料でできます!

MCPとは

MCP(Model Context Protocol)は、AIクライアントと外部のデータソースやサービスを連携させるためのプロトコルです。Clineでは、このMCPを使って検索エンジンやファイル閲覧ツールなどと接続することができます。

必要な準備

  • Cline(VS Code拡張)がインストールされていること
    Clineの導入については以下の記事で紹介しています。

Brave SearchのMCPサーバー設定を追加する流れ

Clineの設定画面を開く

Clineの右上にある歯車アイコンから設定を開き、「MCP Servers」の管理画面に移動します。初期状態では何も登録されていないので、新しくサーバーを追加する必要があります。

MCPサーバーの追加方法

MCPサーバーの追加には次の2通りの方法があります。

  • 自動追加
  • 手動設定

今回はClineの設定から自動追加する方法を説明します。

Clineのチャット画面の右上の棒のマーク(MCP Server)をクリックし
「brave」を検索して、インストールします。

途中でAPIキーの入力を求められます。

BraveSearchのAPIキーを取得します。

BraveのAPIキーを取得する

Brave Searchの公式サイトでアカウントを作成します。

Braveサーチ API | Brave
Bing以来最速で成長中の独立系検索エンジンで、検索とAIアプリをパワーアップ。 1つの呼び出しで数十億ものページのインデックスにアクセスします。

登録後メールが届くので、有効化します。
ダッシュボードにログインしたら、「Subscribe」を選択します。

Freeプランを選択します。

無料プランでは月2,000件の検索クエリが利用可能です。
フリープランでもクレジットカードの登録が必要でした。

APIキーを発行します。Add API keyをクリックして追加できます。

Addをクリックします。

APIキーを追加

APIキーをチャットに入力すると、その値を使って、cline_mcp_settings.jsonを書いてくれます。
デフォルトだとNPXなので、Dockerがよい場合は、DockerにするようにチャットするとDockerにしてくれます。
あとは、提案内容をAprroveしていけば使用可能になります。

途中でうまくいかなくなった場合

途中でエラーでつまずいた場合は、手動でも設定可能です。
cline_mcp_settings.jsonをMCP ServerのInstalledからConfigure MCP Serversを選択します。

こちらにcline_mcp_settings.jsonの記載内容があります。

Dockerがよい場合は

{
  "mcpServers": {
    "brave-search": {
      "command": "docker",
      "args": [
        "run",
        "-i",
        "--rm",
        "-e",
        "BRAVE_API_KEY",
        "mcp/brave-search"
      ],
      "env": {
        "BRAVE_API_KEY": "YOUR_API_KEY_HERE"
      }
    }
  }
}

NPXの場合

{
  "mcpServers": {
    "brave-search": {
      "command": "npx",
      "args": [
        "-y",
        "@modelcontextprotocol/server-brave-search"
      ],
      "env": {
        "BRAVE_API_KEY": "YOUR_API_KEY_HERE"
      }
    }
  }
}

API部分を書き換えます。

Dockerを使う場合は以下で起動します。

docker build -t mcp/brave-search:latest -f src/brave-search/Dockerfile .

Cline上でWeb検索を試す

Clineのチャット画面に戻り、次のような指示を入力してみてください。

例:

今日の日経平均についてのニュースをまとめてください。

正しく設定されていれば、Clineは自動的にBrave Searchを通じてWeb検索を実行し、その結果をもとに回答してくれます。

今日のニュースによると、日経平均株価は大幅に反発し、2,894円高の34,609.00円で取引を終えました。上昇幅は史上2番目の大きさで、ダウ平均の過去最大の上げ幅が影響しています。

2025/4/10に作成したので、確かにこの内容は正しいです!

無料でここまでできるのはすごいな…

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