サーバー容量がひっ迫してきたときの対処法

IT・プログラミング

サーバーの容量がひっ迫してくると、すぐに容量を把握し、不必要なファイルを削除する必要があります。ここでは、サーバーのディスク容量を効率的に管理するための便利なコマンドをいくつか紹介します。

1. ディスク使用量の確認

df -h

ディスクの使用状況を確認する基本的なコマンドです。-h オプションを付けることで、容量を人間が読みやすい形式(GBやMB)で表示します。

df -h

このコマンドを実行すると、システム上のすべてのマウントポイント(ディスクやパーティション)の容量使用状況を確認できます。特に、/(ルート)パーティションや、容量がひっ迫しているディレクトリをチェックすることが重要です。

2. ディレクトリごとの容量確認

du -sh *

ディレクトリごとの容量を確認するためのコマンドです。-s オプションでディレクトリごとの合計を表示し、-h オプションで容量を人間が読みやすい形式で表示します。

du -sh *

このコマンドを実行すると、現在のディレクトリ内のすべてのフォルダとその容量が表示されます。容量が大きいディレクトリを特定し、不要なファイルを削除するための手がかりになります。

3. 上位の大きなファイルを特定

find . -type f -exec du -h {} + | sort -rh | head -n 5

特に大きなファイルを特定するためのコマンドです。このコマンドでは、現在のディレクトリ内のすべてのファイルを検索し、そのサイズを表示します。sort -rh でサイズ順に並べ替え、head -n 5 で上位5つのファイルを表示します。

find . -type f -exec du -h {} + | sort -rh | head -n 5

これで、最も容量を消費しているファイルを簡単に特定できます。不要な大きなファイルを削除することで、サーバー容量を確保できます。

4. 特定の拡張子を持つファイルを検索

find . -name "*.log" -exec du -h {} + | sort -rh | head -n 5

特定の拡張子を持つファイルを検索して、サイズ順に並べて表示するコマンドです。たとえば、*.log ファイルを検索する場合は以下のように実行します。

find . -name "*.log" -exec du -h {} + | sort -rh | head -n 5

これにより、ログファイルやキャッシュファイルなどの不要なファイルを見つけ、容量を削減できます。

5. 空き領域を確保するためのディスククリーンアップ

sudo apt-get clean (Debian/Ubuntu系)

DebianやUbuntu系のシステムでは、不要なパッケージやキャッシュファイルを削除するためのコマンドです。

sudo apt-get clean

これにより、インストールしたパッケージのキャッシュが削除され、ディスクの空き容量が増えます。

6. ジャーナルログのサイズを確認し、削除する

journalctl --disk-usage

ジャーナルログ(システムログ)が原因でディスク容量が圧迫されている場合があります。以下のコマンドでログの使用容量を確認し、不要なログを削除することができます。

journalctl --disk-usage

sudo journalctl --vacuum-time=7d

最後に、journalctl を使って7日以上前のログを削除する例です。これにより、古いログがディスクスペースを占有しなくなります。

sudo journalctl --vacuum-time=7d

7. 使っていないパッケージの削除

sudo apt-get autoremove

不要なパッケージを削除するコマンドです。これにより、使用されていない依存パッケージやライブラリが削除され、ディスクの空き容量が増えます。

sudo apt-get autoremove

8. ディスクの詳細な使用状況を確認

ncdu

ncdu は、ディスク使用量を詳細に視覚的に表示するツールです。これをインストールすると、インタラクティブにディレクトリのサイズを確認し、不要なファイルを削除できます。

sudo apt-get install ncdu  # インストール
ncdu /path/to/directory    # ディレクトリを指定して使用

ncdu を使うことで、ディスク使用量の詳細な情報を簡単に確認し、不要なファイルを効率的に削除できます。

まとめ

サーバー容量がひっ迫してきたとき、上記のコマンドを使ってディスク使用状況を素早く確認し、不要なファイルを削除して容量を確保することができます。特に、finddu コマンドを活用して、不要な大きなファイルやディレクトリを特定することが重要です。また、ncdu のようなツールを使えば、ディスク使用量を視覚的に把握しやすくなります。容量を効率的に管理して、サーバーのパフォーマンスを維持しましょう。

タイトルとURLをコピーしました