以下の手順では、コマンドラインを使用します。ターミナルまたはコマンドプロンプトを開いて作業してください。
DjangoAppの作成
- まず、仮想環境をセットアップします(仮想環境を使用することをおすすめしますが、必須ではありません):
# 仮想環境を作成(任意のディレクトリで実行)
python -m venv venv
# 仮想環境をアクティベート
# Windows の場合
venv\Scripts\activate
# macOS や Linux の場合
source venv/bin/activate
- Djangoをインストールします:
pip install django
- プロジェクトを作成します。プロジェクト名は ‘MyProject’ などとしましょう:
django-admin startproject MyProject
- プロジェクトのディレクトリに移動します:
cd MyProject
- アプリを作成します:
python manage.py startapp MyApp
これで、プロジェクトとアプリの基本的な構造ができました。
Djangoのプロジェクトとアプリ
Django では、プロジェクトとアプリは異なる概念を指します。
プロジェクト:
プロジェクトは、Django アプリケーション全体を構築するための基盤です。プロジェクトは通常、ウェブアプリケーション全体の設定、ルーティング、データベース接続などを管理します。プロジェクトは複数のアプリケーションを含むことができ、それらのアプリケーションを組み合わせて完全なウェブアプリケーションを作成します。
アプリ:
アプリは、Django プロジェクト内の機能の単位です。アプリは、特定の機能やコンポーネントを独立して開発、テスト、再利用するためのモジュールです。アプリは、ビュー、モデル、テンプレート、静的ファイル、URL ルーティングなどを含むことができます。一般的に、アプリはプロジェクト内の異なる部分や機能を整理し、モジュール化する役割を果たします。
例えば、ウェブブログのプロジェクトを考えると、以下のようなアプリが存在するかもしれません。
users
アプリ: ユーザー認証、プロフィール管理などの機能を担当。blog
アプリ: 記事の作成、編集、表示などの機能を担当。comments
アプリ: コメントの投稿と表示などの機能を担当。categories
アプリ: 記事のカテゴリ分類などの機能を担当。
これによって、各アプリはそれぞれの機能を独立して開発でき、将来的な変更や拡張が容易になります。プロジェクトはこれらのアプリを含み、アプリ間の連携や全体の設定を管理します。
簡単に言えば、プロジェクトはアプリケーション全体を包括し、アプリは機能ごとにモジュール化されたコンポーネントです。
使用するライブラリのインストール
- 依存関係をインストールします:
requirements.txtに使いたいライブラリを記述して、以下のコマンドでまとめてインストールします。
pip install -r requirements.txt
これで、プロジェクトとアプリのベースが完成しました。この後は、アプリのビューやモデルを作成し、ルーティングを設定していく作業を進めていくことになります。